こちらのコメントは何度か拝見させていただいています。
興味深いのは「トヨタの技術者が本当の所を知っている」、というようなコメントです。
私はその点には懐疑的です。そこまでの全体像を持っている技術者がトヨタと言えどもどれだけいるでしょうか。
全固体電池には様々な要素技術が使用されていますが、自分が担当している領域以外の事まで考えている技術者は少ないでしょう。
ラボレベルではなく、大量生産、商業化のことまで考えている技術者も少ないでしょう。
統括する立場の人は全体像を考えていると思いますが、そのレベルまで行くと抽象度が高過ぎて、足元の技術課題を具体的にどう解決するかの構想を逆に持てていないと思います。
この雨堤さんの記事に書かれている全固体電池の欠点について、冷静に反論できるトヨタの全固体電池の技術者が果たしてどれだけいるでしょうか。
もちろん、ブレイクスルーが起こる可能性はあり、それは否定しません。
ただ、本来のオリンピックイヤーから1年が経過した2021年において、それなりに近い分野からこの全固体電池の技術動向を眺めている限りでは分が悪い賭けだなと思っています。